ありのままでいられないから、あそこまで「Let it go」は流行った

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大学時代にこんな先輩がいた。

その先輩はとにかく人をいじりまくる
いじっていじっていじりまくる。
中には泣いてしまう女子も何十人もいたし、極度にその先輩を嫌う人もいた。
ただ、先輩はそんなことを気にしなかった。
自分のやり方が気に入らなければ、絡んでこなければいい、去ればいい。
そんな言葉をその態度から醸し出してた。

そんなんじゃ、他人から嫌われるよと思うかもしれない。

ただ、彼は人をいじりまくっても、他を圧倒するほど面白かった。
半端ない量の漫画を読了してきた頭脳から出るワードセンスは研ぎ澄まされているし、人をいじることより自分のことをいじりまくって人を笑わせることが多かった

彼にとって、会話のコアは笑いを取り入れることなのだ。

大学四年で、数百人に会ってきたが、彼ほど面白い人をみたことはなかった。
数百人といっても、もちろん、浅いままでの関係で、ちゃんと一人一人みれていなかったかもしれない。しかし、彼は関係が浅い初対面の時から面白かった。

だからだろうか、彼を慕って集まる人は多かった。
僕もその一人として、その輪の中にいたが、皆が皆、彼には面白さで敵わないと敬っていた。
そんな彼は、やはりというべきか、今は大手広告代理店でマーケティング業務に従事している。

今となって、彼の類稀なカリスマ性はどこから来たのだろうと考える。

その一つの要素が、他人に嫌われてもいいから、自分を曲げないという覚悟だと思った。

思ったこと、言いたいことは遠慮なく言う。

そんな彼のスタイルに皆は心惹かれたんだろう。

僕が会社に入って思うことは、皆が皆して、他人の顔色をうかがっていることだ。

確かに、大学時代と違って、会社では他人の顔色をうかがって過ごすことが非常に重要になってくる。

しかし、得てして、人々がついていきたい!憧れる!と思う人というのは、確固たる自分を持っている人だ。

隠そうとしても、皆が皆、それぞれ独自の個性を持っているはずだ。
それをちょっとでもいいから、見せることが、意外と他人を惹きつけることにつながるかもしれない